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モンゴルの冬のスポーツゲームとは?
2020-12-16 17:17

モンゴルには様々な特徴を持つ文化があり、その一つに伝統的なスポーツゲームがあります。夏の一大イベントとなっている「モンゴルナーダム」において、モンゴル相撲、競馬、弓矢という3つのスポーツが有名で、男性の3大競技と呼ばれています。では、皆さんはモンゴルの冬のスポーツゲームをご存知でしょうか?

「元朝秘史」という歴史書において、テムジン(のちのチンギス・ハーン)が11歳の時、ジャムハとシャガイ(くるぶしの骨)を交換し、友達になって、オノン川の氷上で遊んでいたと記載されています。これは、12世紀後半のモンゴルでは「ムスンシャガイ(氷上でくるぶしの骨で遊ぶゲーム)」が普及していたことを示しています。 「ムスンシャガイ」の主な道具は家畜や動物のくるぶしの骨でできていたことが分かります。その後、モンゴルの行政構造が変わったころから、サインノヨンハン県で行事として行われていたという口頭情報があります。この行事が行われた名残は現在のモンゴルの西部、アルハンガイ県によく残っており、多くの「ムスンシャガイ」優秀者が生まれています。

「ムスンシャガイ」の長所は運動不足を防ぎ、視覚が鋭敏になることです。世界中で有名なボウリングやカーリングといったスポーツのルールやテクニックは、ムスンシャガイと似ている点があります。そんな理由で「ムスンシャガイ」はこれらのスポーツのルーツかもしれないという人もいます。「ムスンシャガイ」は、平らな氷上に「スム(おはじき)」を置いて、約100メートル先に並ぶシャガイめがけて弾いて、シャガイに当たったら1~5の点を取得するゲームです。その得点が多いチームが勝ちとなります。

地域の気候にもよりますが、川が凍った後の11月の中旬ごろにその年最初の「ムスンシャガイ」が行われ、最後のゲームは春になる前になります。これらの最初と最後のゲームは、競技者にとって冬の一番大事なイベントとして行われています。また、近年この伝統的なスポーツの人気復活や冬の観光資源開発のために毎年2月に「ムスンシャガイ」全国大会を行っています。

以上のようなことから、「ムスンシャガイ」は長年の歴史を通じて今なお受け継がれているモンゴルの伝統的な冬のスポーツと言えるでしょう。