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良いプレゼンテーションを行う方法
2020-08-14

こんにちは。モンゴル・日本人材開発センターで日本語を教えているアリウカです。みなさんはプレゼンテーション能力に興味がありますか? モンゴル人でも日本人でもプレゼンテーション能力は21世紀においては誰でも持たないといけない能力になりました。私は教師ですが、実は人の前で話すのはちょっと苦手なんです。そんな私ですが、最近プレゼンテーション能力について書かれた「TED TALKS」という素晴らしい本を読みました。この本から学んだ良いスピーチを行う方法を3つご紹介します。

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その1:スピーチの基本とスピーチ内容のアイディア

人間として私たちはお互いを見て、見詰め合ったり、ジェスチャーをしたり、発言したり、コミュニケーションをしたりしていつもお互いに影響している。すなわち、自分自身も気づかないまま、他人の意識と思考に影響を与えていることに気づいてください。観客の前でスピーチをするというのは、その影響を最高の形で伝えるということです。いいスピーチとは、他人を元気溌剌(はつらつ)にして、世の中を見る目をも変えることができるものなのです。

良いスピーチをする唯一絶対のマニュアルというものはありません。自分とスピーチ内容に相応しい方法を見つけるのが大事です。自分のアイデアを正確に伝えるにはどうすればいいか、自身のパーソナリティに合った方法で示すにはどうすればいいかを考えてください。

また、スピーチ内容のアイデアは、必ず科学的な発見や理論があるというわけではなくて、ただ普通ことであってもをそれをどうやって成功に導くか、また誰かの経験がどういう風に役に立ったか、実は深い意味を表している絵について、将来に起こることについて、私の人生に何が大切かなどなんでもいいのです。どのようなスピーチでも、そのアイデアは他人に役に立つ具体的な理解を与えます。

その2:スピーチの最初:聞いてくれる人とのコミュニケーション

スピーチの最初に観客と繋がるのは大切です。例えば、目でコンタクトする、自分の欠点を話す、笑わせる、興味をそそられる質問を投げかける、めずらしい絵や写真などを見せる、個人的なストーリーを語ることなどがその繋がるプロセスの一部です。

また、スピーカーの口から出る最初の12文がかなり大事だと思ってください。例えば、「残念ながら、今から18分以内に4人のアメリカ人が亡くなります。食べた料理のせいで。」と医者ではないある料理人が言ったら、あなたはそれについて続きをもっと聞きたくなるでしょう(しかし、政治と宗教について例を挙げることは避けた方がいいです)。

もしスピーチの始めに自分で緊張していると感じた場合、大勢の観客から優しく聞いてくれている様子の観客を一人選んで、その方を見て話したら、だんだん安心して来ます。ですから、多人数の前でスピーチすることを不安がらなくても大丈夫です。

 

その3:スピーチの最後:まとめ方がスピーチの良し悪しを決める

スピーチのまとめの部分が観客に思い出されない場合、そのスピーチ全体がぼやけてしまいます。ですから、スピーチを成功させるために、終わらせ方に工夫をする必要があります。

例えば、自分から紹介したアイデアに繋がるチャンスについて話す、話したアイデアを体験して他人にも伝えてあげてほしいと自信をもって勧める、語ったことについて強い約束をする、他人にやる気を起こさせるほど明るい将来を想像させる、語ったアイデアをしっかりと整理して簡単にまとめる、スピーチの始めと最後を結んで話すなど色々あります。このほかに余計なことを言わないで準備した内容を言ったあとは「ありがとう」と一言だけいうのもいいかもしれません。

スピーチの間、観客はお互いに繋がったり、同じように考えたり、魅惑されたり、感動したりします。そして、素晴らしいまとめによってスピーチで得た情報が彼らの脳に一生保存されて、これから人生にも影響を与えて行きます。そんなことを感じた観客は皆スピーチの終わりに席を立ってあなたに熱心に拍手を送ってくれるでしょう。

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以上、「TED TALKS」という本から良いプレゼンテーションを行う方法を3つご紹介しました。スピーチをしてみたくなりましたか? 私もこの本のおかげで前より人の前で話すのが好きになりました。皆さんと皆さんのスピーチを聞く人にとって何か良い影響を与えていたら幸いです。ありがとうございました。

 

参考文献:ニューヨークタイムズベストセラー「TED TALKS」プレゼンテーション能力を高めるTED公式マニュアル本