МЭДЭЭЛЭЛ
景気は弱々しいながらも回復傾向に
2016-07-26
 モンゴル国家登記・統計庁の上半期の経済状況に関する報告によると、2010年以降、赤字が続いていた貿易収支が2014年下半期から黒字に転じはじめている。貿易収支が今年度上半期、7292億米国ドルの黒字になっており、前年同期比788億米国ドル増加している。モンゴル国家予算の歳入の内訳をみると、88.1%は税収、残りの11.9%は税収外の収入になっている。


 今年度初めに、国際機関によるモンゴル国経済成長率の見通しが発表された。それによると、今年度の国内総生産(GDP)の実質成長率が1%以下にとどまると予想されている。具体的には、アジア開発銀行は0.1%、世界銀行が0.8%、国際連合アジア太平洋経済社会委員会は0.5%と見込んでいる。それに対し、モンゴル国大蔵省とモンゴル中央銀行はGDP成長率は3-4%になるとみている。実際に、今年度第1四半期にモンゴル国経済成長率は3.1%に達している。これは、過去の著しい経済成長率に比べるとそれほどでもない数字であるが、上記の国際機関の予想を上回っている。一方、経済・金融情報の配信をしている通信社ブルームバーグは、モンゴル国の経済成長率は上半期に2.8%になると予測している。これは前年同期比0.2%減、第1半期比0.3%減の数字である。経済成長率が伸び悩んでいる原因として、経済活性化の弱まりと失業率の増加、財政赤字、さらに、モンゴル通貨トゥグルグの下落傾向が続いていることや近年積み重ねられてきたモンゴル国の負債などが挙げられている。

出典:「Zasgiin gazariin medee」 2016年7月26日 162号(440)
文責:総務課